谷津坂地区ワゴン型バスの実証実験について

金沢東部地区は、高齢者(65歳以上)の割合が、2023年9月時点で29%になっており、また、高齢者中、単身または2人世帯の割合が73.2%となっています。
特に、西柴4丁目は高齢者割合が、43.5%と高く、谷津坂北部に関わる長浜一丁目は、24.8%となっています。
こうした状況の中、能見台駅や病院など生活に必要な場所に移動するための地域交通が課題となってきており、移動の困難さで声が上がり、2020年より地域交通に取り組みはじめました。
今回の取り組みについては、要望の大きい西柴地区や東部地区を含めると停留所の許可の増加など、いろいろな難しい面が出てくるため、スモールスタートで検討することとなりました。
ルートは、決まったものではなく、皆さんの意見やアンケートを取りながら改善していく予定でいます。

2024年11月15日追記
今回の実証実験で考えているルートは、地域の方の意見を十分反映・賛同されているものではなく、反対されている方もいることから、十分な検討が必要と捉え、以下の実証実験は一旦白紙に戻し、新ためて検討を始めることになりそうです。
11月17日の説明会では、あらためて検討をスタートする趣旨での説明となります。

高齢化を踏まえ、地域交通は今後、更に要望されていくと思います。
賛成・反対だけでなく、みなさんのいろいろな意見を聞かせていただきたく思います。是非とも、ご協力を宜しくお願いいたします。

以下は、参考となります。

【実証実験について】

2024年12月の地域公共交通会議での承認後、2月より実証実験が開始となります。
巡回ルートは、以下に示すルートを、平日の月・木・金の9:00~15:00の間で30分に1回で回ります。
停留所は、①~➇で示される場所を想定しており、谷津坂北部自治会に関係する停留所は、②、③、④の場所になります。
運行は、ミニワゴン(日産セレナ) 6人乗りの車となります。(要調整)
料金は、一回300円(子ども150円)、更に、実証実験の間は、70歳以上の高齢者は100円となります。また、大人一人につき未就学児2名までは無料です。
この実証実験は、3年間の期間運行する計画となっています。
ご利用は、どなたでも可能です。

【今回のルート、停留所について】

ミニバス運行を計画していたことから、バスとしての運行に問題の無いコース・停留所として設定した経緯があります。その上で、警察署の安全性などの確認のもと、上記のルートを予定することになりました。
今回の地域公共交通会議で承認がされれば、運行が開始されることになります。

然しながら、コースの変更や停留所の変更が発生した場合、あらためてコースや停留所の妥当性を警察署と確認するなど、白紙からのスタートとなり、振り出しに戻って再度検討することになります。
このような再検討が発生した場合、今年度計画の予算が未消化に終わるだけでなく、役所の人事異動の影響、更には、次年度より地域交通の制度が大きく変更になることで、他地域からの応募増加が考えられ、確実に地域交通が叶う見込みが立たなくなります。このため、地域の交通を念願としてきた、ビクトリアヒルズ東南地域の高地、長浜2丁目の東側地域などは、希望を失うことになりかねません。
また、北部も含めてですが、70歳を超えて来た方の中には、免許証の返還をされた方や、堀口公園の坂や西友に行く坂の上り下りが辛い方も少なくありません。
金沢東部地域としては、今回を逃した場合、何年後に実現されるかわかりません。
高齢者に、また、15年も経てば高齢者の仲間入りをされる方も多いことから、地域交通として、今のうちに手を打っておきたいと考えています。

【他のルート、停留所を違う場所に移動出来ないのか】

今回のルートは、本来、要望の大きかった地域を巡回するようにはなっていません。
想定されたルートとは異なることで、とても納得出来ないのは、同感です。
ということで、本来あるべきルートで、これから申請しようとすると、白紙からのスタートになってしまうことから、まずは、今回のルートで走らせて、次年度、地域の要望を正しく受けとめて、ルートや停留所を大きく変更していきたく考えています。
このように進めることで、地域交通を、よりよい形にして利用することができるようになると信じています。

【みなさまへのお願い】

どういった部分が気になるか、屈託ない意見を頂戴し、行政や運行業者と調整し、問題が少ないように実証実験を進めていきたいと思います。
当然、問題点があれば、改善していくことになります。
是非とも、運行に賛同いただきたくお願い申し上げます。
賛同の際は、署名をいただきたく重ねてお願いいたします。

今回のルート・停留所に関して反対意見も聞いております。
◆「運行ルートは、危険が多すぎるのでやめて欲しい」については、既に警察による現地確認がされた結果であり、また、運行業者は、タクシー等で実績のある業者です。
停留所に車が発車時間まで止まっていることで、対向車・追い越しの車があると危険にさらされる可能性ですが、停留所に人が居ない場合は、そのまま止まることなく通過することで、問題が無いようにしていく予定です。平日の昼間ということで、人通りも少なく、燃えるゴミなど、ゴミ集積場所の影響も少ない曜日となっています。
また、生活道路とされている方については、運行中は、別の安全な道を通るようにお願いもしたく思います、
◆「停留所に並ぶ人に覗かれプライバシーが保てない」については、今回の停留所の軽微な移動は可能とのことです。ただし、交差点から5m以内、駐車場の出入り口等、設定できない条件もありますので、それを除き隣接する住民の合意が取れれば問題ありません。

停留場周辺のご理解が得られないと実証実験は開始出来ないと思いますので、ぜひ、ご意見や、要望をお聞かせください。
また、地域としてのご理解、ご協力をお願いします。

【今後の取り組みについて】

本来あるべきルートや、停留所については、実証実験が開始されたのち、住民からのヒアリング、アンケート調査などを通して、改善を図っていきます。
今回、アンケート結果が反映されていない地域を含めてです。
実証実験の結果によっては、乗車料金の改善が出来るかも知れません。
コースも、固定ではなく、複数ルートや、巡回の順番の変更も可能と思います。運行の曜日、時間も含めてです。
今回の実証実験に、特に停留場の拒否が出てしまうと、白紙からのスタートになってしまい、他地域の方にとっては厳しいものになってしまいます。
どうか、今後の改善に期待していただき、賛同いただきたく思います。

P.S.
実証実験が開始される場合、次年度以降は、制度が変わることから、自治会会長を中心とした組織が形成されます。ここで、検討が行われる予定です。

急いで記載していることから説明不足な点があるかと思います。
谷津坂会館にて11月17日17:00以降説明会を開催しますので、ぜひ参加いただければと思います。

 

変更記録

11月15日 冒頭の文章を修正しました。また、今回の実証実験の予定を白紙からのスタートとしたため、15日時点の追記と、実証実験以降の記載を参考とさせていただきました。